知り合いのアロマインストラクターの坂田さんとご縁ありAFT(アロマフットセラピー)アロマオイルを膝下に塗布し自分でマッサージをする’ 講座を年に数回開催させていただいてます。
季節ごとにテーマを設け「梅雨の時期にすっきり」や「寒さに負けずにアロマでマッサージ」などなど…
坂田さんはメールマガジンを配信されています。そこに東洋医学の経絡養生の考えを取り入れた健康のお話やヨガのポーズなどを隔月でコラムを書かせていただいています。
発行元:AMBER BOTTLE
お問い合わせ先:https://amberbottle.com/contact/
◎ じょんのびでいこう!「冬は腎と膀胱を養生しよう」
『じょんのびでいこう!』は、経絡養生の考えを取り入れつつ、春夏秋冬に合わせたセルフケアのしかたをお伝えするコラムです。「じょんのび」とは、「極楽」「気持ちいい」「心地よい」という意味の新潟の方言です。今回は、冬の経絡養生についてです。 |
◎ 冬は冷えからのトラブルが起こりやすい
冬は「寒〔かん〕」の「邪〔じゃ〕」が体に入ります。寒さは経絡の流れを滞らせ、元気の源である「気」が流れにくくなります。気の流れが滞ると抵抗力が低下して病気になったり、凝りが強くなり痛みが出たりします。首すじがぞくぞくする、手足が冷たくなる、お腹が痛くなる……。こうした症状は、寒さによる気の流れの滞りが原因かもしれません。 |
元気の源である「気」を蓄える役割を果たしているのが腎です。腰のあたり、背骨の左右両側に位置します。五行論※では腎は水に属しており、体内の水分代謝をコントロールし、水分をろ過して尿を生成します。その尿を溜めて排出するのが、腎と陰陽の関係にある膀胱です。 |
五行論と共に東洋医学の基礎を成す「陰陽論」は、万物は対立する2つの要素を持つという思想です。陰とは、静かで冷たい、内向きの力が働く凝集の性質で、人間の体で見ると鎮静、睡眠、滋養にあたります。陽とは、動的で明るく熱い、外向きの力が働く拡散の性質で、人間の体で見ると興奮、活動、消耗にあたります。 |
陰と陽は、一方が強くなればもう一方は弱まるというようにバランスを取っています。このバランスが崩れると、様々な不調につながります。腎と膀胱は陰陽の関係にあるため、一方に不調が出るともう一方に影響します。寒さは自然界の陰なので、寒さで腎が動きにくくなると膀胱も不調になりがちです。 |
また、腎は陰陽のどちらの働きもします。陰は「腎陰」といい、身体の津液〔しんえき〕(血液以外の水分)の調整や予備の貯蔵をします。陽は「腎陽」といい、身体を温める熱を保存します。腎陰の水分は腎陽の熱で温められ、脾に上がって津液となり全身を巡ります。腎陽は冷えに弱く、冬は働きにくくなります。寒さから腎を守るため、暖かくして過ごして経路の流れをよくするようにつとめましょう。 |
※万物は、木・火・土・金・水の5つの要素から成り立っているという東洋医学の基礎を成す思想のひとつ。 |
◎ 冬は腎と膀胱のツボで経絡養生
腎の経絡は、湧泉〔ゆうせん〕から兪府〔ゆふ〕までのラインです。
膀胱の経絡は、晴明〔せいめい〕から至陰〔しいん〕までの長いラインです。
長いラインは滞りが生じやすく、経絡の途中にある腰や肩の痛みにも関与します。冷えだけが痛みを引き起こすわけではありませんが、冬だけ腰が痛い人は経絡の滞りが原因かもしれません。 |
自分でも気軽にできる経絡養生として、腎と膀胱のツボを刺激し、経絡を意識してヨガのポーズをしてみましょう。ポーズを取らなくても、経絡のラインをさするだけでもいいですよ。 |
【腎の経絡・ツボ】
湧泉〔ゆうせん〕足の裏をぎゅっと握ったときに、親指の下にできるくぼみ
兪府〔ゆふ〕鎖骨の下を外側から内側までをなぞって止まったところ |
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【膀胱の経絡・ツボ】
晴明〔せいめい〕目頭
至陰〔しいん〕足の小指の爪の外側 |
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